大津市歴史博物館

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 分野:人物

志賀廼家淡海

しがのやたんかい (1883〜1956)

喜劇役者。明治16年(1883)滋賀郡本堅田村の割烹旅館主の子として生まれる。本名田辺耕治。江州音頭で頭角をあらわし、18歳で芸界入り。同38年、新派劇団堅国団を結成、座長となる。同41年、喜劇に転じ、芸名を志賀廼家淡海、座名を八景団と改めた。その後地方巡業の途中、舞鶴の浜で、のちに一世を風靡することになる「淡海節」のヒントを得たといわれる。やがて松竹の専属となり、中央劇界に進出、大正末年から昭和初年、曽我廼家五郎・十郎と人気を二分する喜劇界の名優として知られた。昭和31年(1956)巡業先の鹿児島で没。