大津市歴史博物館

展示・イベント

平成6年度


第5回特別展
西教寺と天台真盛宗の秘宝−仏教美術の名品−
平成6年4月23日〜6月5日

 天台真盛宗の宗祖真盛(1443〜1495)は、延暦寺で天台教学を究め、西教寺を不断念仏の道場として再興する。貴族・武家から庶民まで広く信仰を集めたその教化の足跡は近江・山城・伊勢・伊賀・越前などに及んでいる。
 平成6年は、真盛の遠忌500年にあたる。本展ではこれを記念して、真盛の生涯とその思想にかかわる品々や、天台真盛宗の寺々に伝来した仏教美術の名品を一堂に会し、真盛と天台真盛宗が文化史上に果たした意義を探った。

第10回企画展
横山大観・菱田春草展−東洋の近代を求めて−
平成6年8月3日〜9月11日

 本展は、激動の明治時代に、日本美術の近代化に大きな役割を果たした岡倉天心の直系の弟子として、さらなる日本画の近代化に正面から取り組んで活躍した横山大観(1868〜1958)と菱田春草(1874〜1911)の2人にスポットをあてた。
 没線描法(朦朧体)の導入に見られるように、つねに画壇の先頭にたって日本画の革新に邁進した2人の多彩な画業を回顧した。

第11回企画展
芭蕉と近江の門人たち
平成6年10月8日〜11月13日

 大津は、義仲寺が芭蕉の遺言によりその墓所とされたことが示すように、俳聖松尾芭蕉がこよなく愛した土地であった。
 本展は、芭蕉没後300年を記念し、芭蕉の生涯や文学と大津そして近江との関わりを、様々な資料によって明らかにしようとするものである。特に芭蕉が初めて大津を訪れた貞享2年(1685)から、元禄7年(1694)に51歳で没するまでの10年間に焦点をあて、「野ざらし紀行」「奥の細道」など芭蕉の旅や近江蕉門との交流などの軌跡を紹介した。

第4回特別陳列
縄文時代の大津
平成7年1月31日〜2月26日

 本展では、大津に残る12の縄文時代の遺跡から出土した遺物を通して、「縄文時代の大津」を紹介するものである。また、近畿地方の縄文土器の編年基準となっている石山式土器と滋賀里式土器を集め、縄文土器の変遷も紹介した。