大津市歴史博物館

お知らせ

常設展示の展示替えについて (2002.1.6)

概要

新年を迎えて、常設展示室の展示替えを行ないました。 今回の展示替えでは、歴史年表展示のコーナーにケースを増設し、石山で出土した「袈裟襷文銅鐸」の複製を展示しました。そのほかにも各コーナー毎に小規模な展示作品の変更を行なっております。 是非一度ご覧下さい。

■今回の主な展示替え作品■

◆ 「琵琶湖眺望真景図」 本館蔵
嘉永2年(1855)、広瀬柏園が湖上の様子を描いた作品。たくさんの丸子船が浮かび、湖上が賑わっている姿が生き生きと伝わってくる

◆「木造虚空蔵菩薩坐像」 観明院蔵
小像ながら、量感のある体躯と整理された彫り口が特徴。一木造で随所に平安初期の風味を残す、10世紀の古像。

◆ 「北保町絵図」・「大橋堀絵図」
現在の浜大津付近にあった大橋堀の船入り絵図や、延宝5年(1677)に作成された北保町(現:観音寺)の絵図を展示し、湖岸の埋め立て以前の町の様子を紹介。

◆大津絵小特集 テーマ:動物
大津絵の中でも数多く登場するキャストである動物たち。擬人化されたキャラクターとなって、ユーモアや滑稽をふりまき、教訓を諭(さと)す振る舞いを演じる動物たちの作品を、その意味も含めて紹介。

◆近江八景(藤慶板)
歌川広重の晩年である、弘化〜嘉永年間(1844〜54)の作品。名所風景画を得意とする広重には珍しく、美人画を描いた作品。描かれた美人は、近江八景の各情景に見立るという趣向で描かれている。

◆ 「袈裟襷文銅鐸(複製品)」 弥生時代後期 本館蔵
現在の大津市大平一丁目と石山寺四丁目の境付近の水田から、文化3年(1806)に出土し、石山寺に所蔵されている「袈裟襷文銅鐸」(重要文化財)の複製品。