大津市歴史博物館

お知らせ

第38回ミニ企画展
絵はがきで見る琵琶湖と大津
平成16年2月17日(火)〜4月11日(日)

概要

日本で通常ハガキ(官製はがき)が初めて発行されたのは、明治6年(1873)ですが、絵はがきが分類される私製はがきの制式が告示され、絵はがきが製作されはじめるのは、明治33年(1900)のことでした。時代を通じて、絵はがきの主流を占めるのは、観光絵はがきです。旅先から親類や知人にその場所の様子や無事を伝えるため、また、家庭にカメラが普及する以前は写真代わりに、訪れた場所の様子とともに旅の思い出を封じる役割をこれらは果たしました。

また、絵はがきは、観光だけではなく、建物の完成や催し物の記念、時には災害の記録としても制作されました。 本展では、近江八景や島めぐりなどの、大津や滋賀県の観光を代表する絵はがきとともに、今では現存しない施設。また、建物の竣工をはじめとして、様々な節目に製作された絵はがきなどを手がかりに、当時の大津を中心とした景観や人々の生活の様子を紹介します。

湖岸を走る蒸気機関車 明治時代 長等神社蔵


おもな展示作品

★大津・琵琶湖に関する観光絵はがきの数々

大津・滋賀を題材とした絵はがきの多くを占めるのは、近江八景と琵琶湖の観光の定番であった島めぐり(竹生島めぐり)を中心とした、琵琶湖の風景がほとんどです。今回の展示では、その代表的な絵はがきのバリエーションをご覧いただきます。また、近江八景の絵はがきは、各々の情景ごとに展示し、撮影場所のバリエーションを見ていきます。

三井寺絵葉書三井寺観音堂の風景

★今は見ることの出来ない情景

 絵はがきには、現在では見ることの出来ない風景・施設・行事などが数多く取り上げられています。今回の展示では、大正末から昭和初年にかけて行なわれていた大津の盆梅展「梅仙窟」の絵はがきや、かつて大津祭において、曳山とともに祭礼に華を添えていた坂本町「花」のねりものの絵はがきなどを展示します。

大津市街地
大津市街の全景


企画展インフォメーション

常設展示のチケットでご観覧いただけます。

観覧料 一般210円(160円) 高大生150円(120円) 小中生100円(80円)
※( )内は団体・前売料金。市内在住の65歳以上の方・障害者の方は無料
会場 常設展示室1F ミニ企画展コーナー