大津市歴史博物館

お知らせ

〜今春、新たに重要文化財に指定〜
木造阿弥陀如来立像(西勝寺所蔵)を特別公開
平成17年6月7日(火)から6月14日(火)まで

概要

本像は、大津市真野谷口町の西勝寺の本尊です。近年の調査により胎内より納入品が発見され、その木札の銘記および宝篋印陀羅尼奥書より、鎌倉初期の建仁3年(1203)に、三善為清を願主として造立されたことがわかりました。特色としては、両脚部が本体の衣部よりはずれるという特殊な構造があります。これは全国的にもほとんど例が報告されてなく、極めて特殊な方法です。また、本像の作風や表現は、運慶や快慶などのいわゆる「慶派」のものとは違い、その雅な雰囲気から、京都の仏師によって造立されたものと考えられます。 造立年の判明する基準作例であり、特殊な構造を持ち、京都仏師関連の作例として注目される本像を、普段は博物館に保管されている納入品とあわせて、重要文化財の新指定記念として特別公開します。

木造阿弥陀如来立像 西勝寺蔵


特別展示期間

平成17年6月7日(火)から6月14日(火)まで