江戸時代の大津町には、個別の小さな町(現在の自治会)が100カ町あり、町ごとに年寄・五人組と呼ばれる町役人が、町内居住者の投票などによって選出されていました。彼ら町役人は、代官所からの触書(ふれがき)を町内の人々に伝達したり、町内から代官所などに訴えがなされた場合、その面倒を見るなど、町内のさまざまな出来事を処理していたのです。また、毎月の定期的な寄合(会議)が、町会所(ちょうかいしょ)によって開催されており、そこでは、「町定(ちょうさだめ)」と呼ばれる規約の審議、町内諸般の運営に必要な経費を記した「勘定帳」などのチェックが行なわれていました。
本展では、これら大津町人の「自治」的な活動のありさまを、古文書や絵図によって紹介します。
枡屋町絵図(元禄8年10月) 本館蔵 |
大津町づくし 個人蔵 (大津百町の町名を詠み込んだ戯れ唄 新発見・初公開) |
大津代官触書 太間町自治会蔵 (大津代官−七組惣代−町内という触書の流れを示す文書) |
尾花川町定書 尾花川親友会蔵 (町規約の作成理由が明記されている文書) |
上京町定書 上京町月宮会蔵 |
太間町惣代家屋敷譲り状 太間町自治会蔵 (家屋敷の譲渡に町役人が関与していることを示す文書) |
訴訟箱設置関係文書 太間町自治会蔵 (大津町にも「目安箱」があったことが分かる文書) |
常設展示のチケットでご観覧いただけます。
観覧料 | 一般210円(160円) 高大生150円(120円) 小中生100円(80円) ※( )内は団体・前売料金。市内在住の65歳以上の方・障害者の方は無料 |
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会場 | 常設展示室1F ミニ企画展コーナー |