近江八景の一つに数えられる古刹園城寺(三井寺)山内には、西国三十三ケ所巡礼第十四番目の札所観音堂(正法寺)があります。秘仏の如意輪観世音菩薩を本尊とし、現在も多くの人々が参詣に訪れる霊場で、線香の煙が絶えることがありません。堂内には、その信仰を伝える絵馬や巡礼札が所狭しと奉納されており、信仰の深さを実感させます。この観音堂には、江戸時代からの納札(巡礼札)が伝えられており、関東をはじめ全国の人々が西国巡礼の旅に来ていた様子がうかがえます。また、観音堂に関係する御札や霊験譚を記し配布するための版木なども多数残されています。今回は、こうした絵馬や巡礼札・版木によって三井寺への信仰の一端を紹介します。
園城寺境内図絵馬(部分) 園城寺蔵
■主な展示作品■ |
常設展示のチケットでご観覧いただけます。
観覧料 | 一般210円(160円) 高大生150円(120円) 小中生100円(80円) ※( )内は団体・前売料金。市内在住の65歳以上の方・障害者の方は無料 |
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会場 | 常設展示室1F ミニ企画展コーナー |