大津市歴史博物館

お知らせ

第61回企画展
珠玉の大津絵 町田市博×大津歴博コレクション      
平成25年 7月26日(金)〜9月1日(日)

大津絵とは

 大津と京都の境にあたる大津市追分付近は現在、京都東インターや国道1号と国道161号西大津バイパスのジャンクションとなっていますが、実は、江戸時代もこのエリアは、東海道(京街道)と伏見街道が合流するジャンクションであり、旅人・駕籠かき・人足・馬子たちでごったがえす土産物店街が逢坂峠の大谷まで続いていました。そこで人気をさらっていた土産物、それが「大津絵」です。
 「絵」ではありますが、伊藤若冲や円山応挙らが手がけた床の間を飾るいわゆるファインアートではありません。では何か。それは、旅路を急ぐ人々が、「おやっ」と足を止めて、一目で気に入り、思わず購入してしまう「絵画のキャラクターグッズ」、それが「大津絵」なのです。
 もっとも、初期の「大津絵」は、まじめに「仏画」を描いたものであり、手軽な信仰対象として庶民が求める土産物でした。また、「大津絵」のキャラクターは、単に「ゆるく」・「かわいい」だけではありません。江戸時代の庶民の気質を反映した風刺や滑稽、教訓が込められていて、それを知ると、「なるほどー!」と、ついうなずいて買ってしまう。「大津絵」はそんな一目惚れされる土産物だったのです。


展覧会の特色

 東京都の町田市立博物館は、日本有数の大津絵コレクションを所蔵している博物館です。しかし、まとまった形で、他館に貸し出されたことはなく、今回、コレクション交流展という形で、初めて、町田市博大津絵コレクションの全てが、関西の博物館にやってきます。
  本展では、本館収蔵品もあわせて一堂に展示し、珠玉の大津絵が100点あまり並ぶ展覧会となります。大津絵キャラクターが大集合する会場では、彼らに込められた個々のユニークな意味や風刺、特性(キャラクター)を大図解し、江戸時代、全国区の人気を誇った大津絵の魅力を堪能していただきます。


おもな展示作品


阿弥陀三尊来迎
町田市立博物館蔵
十三仏
町田市立博物館蔵
大日如来
町田市立博物館蔵

鬼念仏
個人蔵・大津市歴史博物館寄託
鬼鼠柊
大津市歴史博物館蔵
雷公
町田市立博物館蔵

釣鐘提灯
大津市歴史博物館蔵
藤娘
町田市立博物館蔵
猫と鼠
大津市歴史博物館蔵

展示解説パンフレット

「大津絵のイロハ」
平成25年発行 A4版 12頁 ※企画展ご観覧者のみに無料で配りしております。
 

展示解説図録

「大津絵の世界」展示解説図録(再版しました)
平成18年発行 B5判 127頁 1500円(カード会員価格1,300円)
 

企画展インフォメーション

タイトル 珠玉の大津絵 町田市博×大津歴博コレクション
会期 平成25年 7月26日(金)〜9月1日(日)
期間中の休館日 月曜日
会場 大津市歴史博物館 企画展示室A
主催 大津市、大津市教育委員会、大津市歴史博物館、町田市立博物館、京都新聞社
後援 NHK大津放送局・BBCびわ湖放送・エフエム滋賀
観覧料 一般800円(640円)  高校・大学生400円(320円)  小中学生 無料
※( )内は、前売、15名様以上の団体。および、大津市内在住の65歳以上の方、大津市内在住の障害者の方の割引料金(証明するものをご提示ください)。
前売券 前売券は、大津市観光案内所(大津駅・石山駅・堅田駅前)、大津市民会館、
ローソンチケット(Lコード:57401)をはじめ、京阪津地区の主なプレイガイドで7月13日から9月1日まで発売。