大津市歴史博物館

お知らせ

国宝7点、重要文化財36点を含む古文書が大集合!!
第63回企画展
湖都大津のこもんじょ学
平成26年 3月1日(土)〜4月13日(日)

国宝 伝教大師筆尺牘(久隔帖)平安時代・奈良国立博物館蔵
前期展示(3月1日から3月23日まで)

概要

  古文書(こもんじょ)は、広い意味では「古くなった文書」のことを指します。そこに書かれているのは、過去の事件や出来事だけではありません。各時代の社会の様子や人々の暮らしも、そこから読み解くことができます。ところが、実際に書かれてある文字は、グネグネしていて、内容も断片的で難解です。読めない、わからない、難しいだらけの古文書たち。展覧会でも地味な存在で、スルーされてしまいがちな古文書たち。
 でもでも、よく考えてみてください。みなさんが小学校や中学校、高等学校で学んできた日本の歴史の多くは、こうした古文書や歴史資料に基づいて明らかにされてきたものばかりです。しかも、雄大な山々と琵琶湖に抱かれた湖都大津は、しばしば歴史上の舞台となり、それらに関わる古文書がたくさん伝わっています。特に、延暦寺や園城寺、西教寺、石山寺などの諸寺院、坂本・堅田・瀬田・大津百町などの大津市内の各地域に伝わる古文書は、大津の歴史を明らかにするだけでなく、日本の歴史をひも解くために重要な資料が数多く残っています。まさに大津の古文書は、後世に引き継いでゆくべき文化財なのです。
 地味だからこそ、味わい深い。一度、古文書ファンになると、二度と抜け出せない?!今回の展覧会では、そうした大津の歴史を明らかにする魅力ある古文書たちを一堂に展示し、大津の歴史を古文書から感じていただきます。また、文字や内容だけでなく、様々な角度から古文書を紹介し、見方や鑑賞ポイントもお伝えします。初めて古文書を観るという方も安心してください。歴史上著名な人物も、古文書上で大集合します。最澄や円珍といった大津の仏教文化を語る上で欠かせない高僧たち、源義経や足利歴代将軍、織田信長や明智光秀、豊臣秀吉や徳川家康など戦乱で活躍した武士たち、ずっと後の明治時代では大津事件の津田三蔵などなど。彼らが大津に残した足跡を、古文書の文字や形、印章(サイン)から感じ取っていただきます。
 この春は、大津市歴史博物館で「こもんじょ」を!お見逃しなく!


おもな展示作品

国宝 智証大師関係文書典籍のうち受戒公験 平安時代・園城寺蔵

源義経書状 平安時代・大和文華館蔵

足利尊氏寄進状 南北朝時代・園城寺

重要文化財 室町幕府奉行人禁制 戦国時代・葛川明王院蔵

市指定文化財 明智光秀書状 戦国時代・個人蔵

重要文化財 徳川家康書状 安土桃山時代・延暦寺蔵

市指定文化財 豊臣秀次朱印状 安土桃山時代・個人蔵

市指定文化財 今堅田船大工仲間文書 安土桃山時代・今堅田船大工仲間蔵

浦役米請取状 江戸時代・尾花川親友会蔵
市指定文化財 大津百艘船留帳 江戸時代・個人蔵

滋賀県指定文化財 県名改称の達 明治時代・滋賀県蔵

期間中の展示替えについて

 展覧会期間中、作品の展示替えを行ないます。以下の展示作品一覧に、展示替え予定を掲載しておりますのでご確認ください。なお、所蔵者のご都合等により、急遽展示替えや展示とりやめを行なう場合がございますので、あわせてご了承ください。

【展示作品一覧(展示替え情報含む・予定)のダウンロードはこちら。PDFファイル、300KB】

 

展示解説図録

「湖都大津のこもんじょ学」展示解説図録
平成26年発行 A4変型判 96頁 1200円(カード会員価格1000円)
 

企画展インフォメーション

タイトル 企画展 湖都大津のこもんじょ学
会期 平成26年 3月1日(土)〜4月13日(日)
期間中の休館日 月曜日
会場 大津市歴史博物館 企画展示室A
主催 大津市、大津市教育委員会、大津市歴史博物館、京都新聞
後援 NHK大津放送局・BBCびわ湖放送・エフエム滋賀
観覧料 一般:800円(640円)  高校・大学生:400円(320円)  小中学生:無料
※( )内は、前売、15名様以上の団体。および、大津市内在住の65歳以上の方、大津市内在住の障害者の方の割引料金(証明するものをご提示ください)。
※「広報おおつ 2月15日号」において、料金表記を誤って掲載いたしました。正しくは上記の通りです。お詫びして訂正いたします。
前売券 前売券は、大津市観光案内所(JR大津駅・石山駅・堅田駅前)、大津市民会館、
ローソンチケット(Lコード:59203)をはじめ、京阪津地区の主なプレイガイドで2月14日から3月23日まで発売。