大津市歴史博物館

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大津の歴史事典

 分野:人物

松田道之

まつだみちゆき (1839〜1882)

初代の滋賀県令。天保10年(1839)、鳥取藩士久保氏の次男として生まれる。後に松田家に養子。京都で尊皇攘夷運動に尽力し、明治元年(1868)明治政府に召し出され、京都裁判所(のち京都府)の官吏として赴任。明治4年に大津県令、同5年から8年まで滋賀県令となった。松田は滋賀県令時代、開明的な政策を進めたことで知られる。明治5年大津に全国に先駆けて議事所の開設を試み、また同年大津欧学校を開校、外国語教育の普及につとめた。また同7年には「県治所見」20カ条を出し、地方民会を開設した。明治15年、44歳で没。